野菜にとって最適なうね(ベッド)をつくる
野菜の種類に合った幅を確保する
野菜の種をまいたり、苗を植えつけるために、畑の土を細長く盛り上げたものを、うね(ベッド)と呼びます。うねを作る(うねを立てる)ことで、水はけや通気性がよくなるという利点がある。
うね(ベッド)のタイプは大きく分けて2タイプ。
- 溝状の一般的な「普通うね」
- 幅を大きくとった「ベッドうね」
どちらが最適かは、育てる野菜の種類によって異なり、野菜の生長の仕方や、日当たりや風通しなどによります。うね(ベッド)の高さは約10cmくらいにすることが多いのですが、畑の水はけが悪い場合や、野菜の特性によっては、さらに排水性がよくなるように高くする場合もあります。
また「家庭菜園」の場合、限られたスペースで栽培するため、スペースによってうね数の制限がでてきます。幅広のベッドうねを活用することで、うね数が減ってスペースが大きく活用できるメリットもあります。
- 普通うね・・・うね幅60~70cmですが野菜により要調節。
葉が大きく、大きな株になる野菜に適している。ダイコン、キャベツ、ハクサイなど - ベッドうね・・・うね幅100~120cmくらい。コマツナ、ホウレンソウ、チンゲンサイ などに適している。
まず、うね(ベッド)を立てるときは、元肥を施しておきます。
うね(ベッド)全体に肥料を混ぜてしまう方法と、うね(ベッド)の下に溝を掘り、その中に肥料を施す方法があります。
こちらも野菜の種類にあわせて、どちらかの方法を選びましょう。
元肥を施し、土を盛り上げる
支柱を寝かせたり、紐を張り、うね(ベッド)の外枠を決め、枠に沿って外側からクワで土をかきとり、盛り上げていきます。適当な高さができたら、表面を平らにならしてできあがり。
溝を掘って元肥を施す場合は、溝の中に堆肥と配合肥料をまき、軽く耕して土と混ぜておきます。溝が中央になるように、目印をつけておくと、うね(ベッド)をたてる際に便利。
簡単な土質のチェック方法!?
団粒構造かどうかを調べるには?
土質の簡単なチェック方法です。
よく耕します。
手に湿り気を感じるくらい水分を含んだ土を手に取り、ギュっと握りしめます。その際、固まらなければ、砂を多く含んだ土ということ。
握った形に固まったら、保水性がよい土であるといえます。
次にそれを、指先で軽く押してみましょう。簡単に崩れるようでしたら、水はけや通気性もよい団粒構造の土、フカフカな良い土です。
逆に、指先で押しても崩れない場合は、粘土質で水はけや通気性がよくないといえます。
土壌酸度を調べるには?
市販の土壌酸度測定液やpH試験紙を用いると簡単。
土に定められた量の蒸留水を加え、よく攪拌(かくはん)したら、沈殿するまで待つ。測定液の場合は、試験紙を上澄みに浸し、変化した試験紙の色を比色表と比べてみる。
- 土壌酸度測定液でのpH測定
頻繁に行う必要はありません。春野菜の土づくりのときに測定しておけば、一年間の土作りの指標にできます。