家庭菜園をはじめよう

家庭菜園、野菜の育て方。ほうれん草・キャベツ・ブロッコリー・トマト・キュウリ・ナス・大根・人参・ジャガイモなど

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ナス

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ナス科

  • 難易度:比較的むずかしいですが、失敗は少ない。
  • 連作:不可。3~4年は間隔をあけたほうが良い。

※ナスは長い期間、よい実を収穫し続けるには手間がかかり、連作は接ぎ木苗なら可能。ほかナス科の野菜(ナス、ピーマン、ジャガイモなど)との連作も避ける必要がある。

ナスの畑の準備と植え付け

ナス栽培の土作りは植え付けの7~10日前に済ませます。根が深く張るので、深く耕して元肥をたっぷり施しておくことがポイント。

1m²当たり石灰150~200mL、配合肥料200mLを全面に施します。

深さ30cm以上までよく耕して、ベッド(畝)の幅は約70cm、中央に深さ30cmの溝を掘ります。掘った溝にさらに元肥を施し、埋め戻して高さ10cmのベッド(畝)をつくります。元肥は溝1m当たり配合肥料200mL、堆肥3L、熔リン30mL。ビニールマルチを敷き、中央に株間50~60cm間隔で穴をあけておきます。

苗は市販のものをホームセンターや園芸店で購入します。その際、双葉が付いたままで、本葉5~6枚のがっしりした苗を選ぶのがポイント。

植え付けは、根鉢をくずさないようにポットから抜いて植えつけます。ナスは浅植えを好むので、根鉢を畑よりも少し浮かせます。

植え付け後、たっぷりの水をあげてから、苗が倒れないように仮支柱を立てて結わえます。仮支柱は、苗の根元から10cmくらいのところで交差するように斜めに立てます。

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マルチ:マルチの上から水やり、追肥ができ、通気性、保水性に優れ、苗の活着が良好になります。

ナスの整枝、支柱立て

9462704支柱は3本仕立てにします。

ナスの苗が高さ約40cmまで成長したら、一番花が付いた枝(主枝)とそのすぐ下2つのわき芽を残して、それより下のわき芽をすべて摘み取ります。

本支柱は最初は1本でもいいですが、株が大きくなってきたら、各枝に1本ずつ立ててしっかり支えるようにし、枝がまんべんなく広がるよう支柱を交差させます。

ナスの枝がのびたら、そのつど支柱に結わえ、弱い枝は立ちぎみにすると元気になります。反対に伸びすぎる強い枝は寝かせ気味にすると勢いが弱まります。状態を見ながら支柱の角度を調整するのがポイント。


e-2支柱: 背の高い植物を支えます。c-8_1

三脚支柱:
 ナス、ピーマン、シソなどの栽培に最適な三脚やぐらがワンタッチで完成します。 プランターでも露地でもご使用いただけます。

追肥

追肥はマルチをめくらずにマルチの外側に施しても良い。

最初の実を収穫するころが1回目の追肥のタイミング。ベッド(畝)の外側に、ベッド(畝)1m当たり化成肥料100mLをまき、軽く耕して土と混ぜます。以後、ナスの収穫中は2週間ごとに同量を追肥します。夏の乾燥期は、アブラムシやダニの発生にも注意。

花でもわかる株の栄養状態

ナスは株の栄養状態を知るために、その花の雄しべと雌しべの長さを比較することで確認(目安)することができます。

雌しべのほうが雄しべよりも長く、雄しべから突き出しているのは元気な証拠。反対に雄しべに隠れて見えないのは生育不良なので、その場合は追肥する必要があり、追肥のタイミング(株の栄養状態)を花で判断することが出来ます。

ナス収穫

ナスの花の開花後約15日で、ナスの実が10~15cmに育つので順次収穫します。その際、ヘタのところにトゲがあるので注意。

収穫が遅れると、皮や種が硬くなるうえ、株も疲れて弱ります。早めの収穫がポイント。

梅雨があけたら、気温の上昇とともに土中の温度の上がりすぎを防ぐため、マルチをはずして敷きわらなどに敷きかえます。

更新剪定

続けて秋ナスを収穫したいときには株を休ませる必要があるので、7月下旬~8月上旬に葉を2~3枚残して各枝を剪定すると、新しい枝が伸びてきて10月下旬まで秋ナスが楽しめます。

ただし、剪定後1ヶ月くらいはナスが収穫できなくなるので剪定を1本おきにするなどしてナスの収穫を少しずらしてあげるといいでしょう。

ナスの栄養素

ナスニン、カリウム、リン、マンガン、食物繊維、ソラニン

ナスの効用

ナスに含まれるナスニンがコレステロールを下げる効果や、動脈硬化予防、抗がん作用があとされています。

ナスに含まれるソラニンは、夏の暑さに負けそうなとき体を冷やしてくれます。


植え付け:5月収穫:6月中旬~10月

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