種を巻く野菜と苗を植える野菜
うね(ベッド)に直接、種をまくのは、コマツナ、チンゲンサイなどの丈夫で比較的短期間で収穫できるものや、ダイコン、ホウレンソウなど根が傷みやすく移植が難しいなもの。
それとは違って、苗を植える(移植する)野菜は、トマトやナス、キュウリなど、種まきから始めると収穫まで時間がかかりすぎる、苗が弱く大きくしてから植えるほうが容易なもの。
ポットや育苗箱に種をまいて自分で苗を育てるのもいいですが、苗や種はホームセンターや園芸店で市販のものを購入するのが一般的で便利。
種は最適期にまくことが大切
種はその野菜を最適な時期ーその野菜の旬の時期に収穫できるような時期にまくことがポイント。そうすることで、病害虫の被害も少なく、元気に育ちます。
その時期とは、種袋の裏に、その品種の特徴などと一緒に、種のまき時や収穫の時期などが書かれているので、それを守って行うことが大事なポイントです。
たとえば、ハクサイでは、種まきの時期が少し遅れただけで結球しないこともあり、なおかつ同じハクサイでも、早生や晩生など品種によって微妙にまき時が違うので、事前に必ず確認しましょう。
野菜にあった種のまき方
種のまき方には、大きく3つのやり方があります。ばらまき、条まき、点まきの3つで、野菜によってそれぞれに向いたまき方を行いましょう。
- ばらまき
うね(ベット)全体に種をばらまくやり方。コマツナ、ラディッシュ、シュンギクなどは、このまき方でもよい。 - 条まき
浅いまき溝を掘って、そこに種をまくやり方。ホウレンソウやニンジンなど種の大きいも向き。 - 点まき
一定の間隔をあけて浅い凹みをつけ、そこに数粒ずつまくやり方。ダイコン、トウモロコシなど。
種をまいたら土をかけ、手でしっかり押さえておきます。ただし、土を厚くかぶせすぎると発芽しにくくなります。一般的に土は、種の直径の2~3倍が適正とされていますが、品種・種類におよってはその限りではありませんので確認が必要です。
購入した苗はすぐに植えつけること!
トマトやナス、キュウリなどの苗は、4月中旬から出回りますが、植え付け適した時期は5月上旬なので、あわてて買ってはいけません。
節間の詰まった元気な苗を植え付け適期に買って、買ったらすぐ植えつけるのがベスト。
長いこと店頭に並んでいた苗は、根がポットのそこでうず巻くなど、良くない状態のものもあります。出来る限り元気な苗を選ぶように、選んだらすぐに植えるようにしましょう。
植え付けの際、苗はバケツの水につけ、十分吸水させてから植えつけましょう。植え穴にも、あらかじめたっぷり水をやっておくことも大切。